ドイツ語B1に独学で合格する方法

検索で「ドイツ語 B1 独学」で来られた方のために・・

ドイツ語B1に独学で合格する方法

いわゆる「ゲーテインスティテュートの語学試験B1合格までの道のり」を自分の体験に基づきまとめてみました。


 

留学、海外赴任などで「最低でもB1に合格する必要がある」という方はたくさんいらっしゃると思います。しかも「あまり時間がない」という方も多いでしょう。

留学の場合、「B2」が最低ラインの場合も多いですが、まずは日本で「B1」までは取っておきたいですよね。

語学学校に通おうか、と考える人もいるでしょうが、学校に通うお金と時間がもったいない、独学で出来ないか?と思う方も、きっと大勢いらっしゃると思うのです。そこで、私のようなものでもこのたび家での勉強のみで何とか合格(ほんとに何とか、ですが)できたので、その方法について書いておこうと思います。

 

B1のレベルとは:

ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)の中では「習得しつつある者・中級者」と呼ばれているそうです。(ウィキペディアより。

英検でいうと「2級相当」と書かれているのを目にすると思います。

しかし、私は英検準1級を持っていますが、実感としては「B1」は「2級」よりもかなり難しいのでは?と感じました。特に「聞き取り」「会話」の難度が高め、この2科目については「準1級」相当か、ともすればそれ以上、とも感じます。

※追記 B1は全モジュール6割以上取れて初めて合格、1モジュールずつ受験可能。A2は今までは全モジュールの「平均点」が6割以上であれば合格できたのですが、2017年から変わるようです。会話は必ず6割を超えなければならないとのこと。

 

実際、どれくらい勉強する必要があるか?:

 

ゲーテインスティテュートのサイトには、次のように書かれています。

  • このレベルに到達するには、予備知識や学習条件にもよりますが、350時限から650時限(1時限は45分)の授業を受ける必要があります

 

これを見ると、「1日1時間授業を受けていれば1年で受かるものなのだ」とも思えます。1日2時間なら、半年ってこと? なんだか希望が出てきますね。

 

でも知恵袋などで見てみると、「半年で受かりますか」という問いには「無理です」とあっさり書かれていたりします。がーん。

たしかに半年というのはちょっと厳しそうです。

 

しかも独学では。

 

が、私はやり方次第で可能なのでは?と思うのです。

受からなければ、という動機があれば、なおさら。(1日にかけられる時間にもよるでしょうけどね!)

 

はじめに:

これから述べる私の例はとくに短期間で合格したわけではなく、しかもたいした成績ではない。でも合格には違いない。という程度のものです。だから、もともとさらに上の「B2」まで合格することを目指している方には少々ざっくりすぎの方法です。そのあたりをどうかご了承くださいませ・・一部でもどなたかの参考になれば幸いです。


 

以下、合格までの道のりです。

最初のレベル: 「ダンケ=ありがとう、程度は知っている」レベル(つまりまったくの初心者)。

合格までの期間: 途中3か月間ほどまったくやらない、という期間も含めて1年4か月。 なお、最初からしっかり勉強を始めたわけではなく、試験を受けてみよう、と思い立ったのは、始めてから1年経ってからです。それまでは、旅行に行ったときに現地の人とコミュニケーション取りたいな、程度の動機で、ネット上の勉強サイトをチョロチョロ覗いていただけでした。(でもそういうサイト(下記参照)が楽しかったので、毎日見てました。←もしかしたらこれが大事なのかも。)最初から集中して勉強すれば、半年というのも可能なのでは?と思うのはそのためです!

だから時間がないという方、どうか諦めずにやってみてください。

1日の勉強時間: 日によりますが、会社員なので、机に向かえる勉強時間は1日に2時間がいいところでした。もちろん疲れています。眠い中、なんとか目を開けて取り組むかんじです。あと、余計なことですが若くないですー。

・最初の1年

勉強は日に1時間くらいでした。しかも机に向かうわけではなく、スマホで勉強サイトを眺めているだけでしたね・・。文法を覚えようと頑張っていた頃は机に向かって2,3時間勉強する日もありましたが、そういう日を全部合わせても、最初の1年の中では、2か月間くらいだったかと。

家での勉強に加えて、通勤の時間(1.5時間程度)も活用しました。それを入れると半年間くらいは日に平均3時間程度やっていたかもしれません。

・1年過ぎた頃

オンラインの勉強サイトで読んだり聞いたりするうちに単語や音に慣れてきた気がしてきました。そこで、こうなったら試験に受かることを目標にちゃんと勉強してみようか?と思い立ったのです。

つまり、がっちり身を入れて勉強し始めたのは、B1試験の4か月前くらいです。つまりA2受験の2か月前くらい

・試験の直前2週間

週末は1日かけて勉強しました。

最初に受けた試験:手始めにA2を受験しました。一応、1年2か月勉強した頃です。A1から始めるのが普通なのかもしれませんが、オンラインの模擬試験を見て、なんとなくA2からで良かろう、という気がしたので。平均75点で合格。あまりぱっとしない点です。会話と作文は準備が良かったのか9割も取れましたが聞き取りが5割しか取れなかった。だからその後は聞き取りの勉強中心に変えました。

B1を受けた時期:A2に合格したあと今後どうするか迷いましたが、せっかくだからこの勢いで勉強を続けようと思い、気が変わらぬうちに、と、すぐB1を申し込みました。そしてA2合格の2か月後、つまり1年4か月の勉強の後、B1合格。(これも4モジュール平均7割で合格なので全く自慢になりません。)聞き取りが相変わらず苦手で「落ちたかも」と思いましたが、何とか6割ちょっと取れていました。

使った教材:下記の通り、的を絞りました。オンライン教材は常に使っていて、紙のテキスト類は部分的に併用していた感じです。

購入した紙のテキスト類:

①「しっかり身につくドイツ語トレーニングブック」

②「ゲーテのテキストA2用とB1用」

B1はこちら。

B1はこういうのもあるようです。

A2はこちら。

この2種類のみです。大学受験の英語で使った「でる単」系のものは使いませんでした。あれは、苦痛なので。もうやりたくなかった・・。 人によると思いますが、私は興味を持てそうな文章を読むことから入っていき、辞書を引きながら(これも本物の辞書ではなく、ネット上のglosbehttps://ja.glosbe.com/)などで「大体の訳」を掴むだけ。)ストーリーの中で単語を推測しながら身に付けるやり方が楽でした。(もちろん、最終的には曖昧な単語は辞書を引くしかないですが。)

↓ちなみに、A1から始めたい方はこちらです^^。テストブッフなので上記と同様、模擬試験集のような形態です。A2までカバーされているもの。

↓こちらは一見上のものとそっくりですが、A1,A2用の問題集となっています。

オンライン教材:

ドイツ語コム(25%)、NHKラジオ講座(5%)、DW(70%)

※ %は、費やした時間の割合。感覚的にですが。詳しくは後述参照ください。

勉強の順序:

次のような順で勉強しました。

1.まず、単語をざっと覚えて文法もさっと目を通す

使ったのはオンラインのサイトドイツ語コム

最初の2か月はこれだけやっていました。このサイト、ちょっとレトロ感ありますがシンプルで好きです。

「語彙」(単語です)から始めて、「構造」(超基礎の文法)の基礎3までを何度もやりました。ゲームのようで楽しく覚えられます。「語彙」は、全部は覚えられないまま挫折しましたが、ほかで色々勉強するうちに単語力は身に付くので、気にしなくて良いと思います。「構造」の基礎2くらいまでは必須で覚えないとダメです。

とにかく基本中の基本の、冠詞類の格変化を機械的に覚えるのにぴったりのサイトです。この格変化、これまでの人生で全く馴染みのないものだったので、最初は意味を理解するのに苦労しました・・。

※ただこのサイトは、スマホでやるには向かないかも。PCでキーボードを使ってやるのが楽です。

2.文法をしっかり覚えて、かつ作文、かつ会話の練習をする

「しっかり身につくドイツ語トレーニングブック」

これは文法問題集です。購入します。とにかく文章数が多いので、覚えるとそのまま作文力がつきます。

3か月目くらいから1年目くらいまで、できるときに集中してやりました。1か月やって、1か月放置、、とか、取り組みにムラがありましたが。何しろ最初は特に目標もなく始めていたので・・ゆるゆると進めていました。

16課くらいまでは何となく既に「ドイツ語コム」で親しんでいる内容の気がしたので、読んでざっと理解するだけ。17~24課あたりは何度も書いて覚えました。タイプしているうちに(エクセルに。問題文の日本語を見ながらタイプしていく)自然と機械的に暗記できていました。CDも、繰り返し聞きました。1枚目はとばして2枚目を集中して聞いていました。

文法は、最も重要なのが「副文と主文の位置関係の決まりごと」をしっかり覚えることだと思います。名詞の性などをチマチマ全て暗記する時間があったら、こっちをやるべきだと思います。これができないと、会話が成り立たないので。あと、接続詞(~なので、そのために~等)を使う文章を何パターンか、瞬時に言えるまで完璧に覚えておくこと。接続法は、目を通しただけで文章を覚えるところまではやりませんでした。文中に出て来たら形を見て接続法かな?とピンと来て、なんとなくニュアンスがわかる程度で大丈夫みたいです。(B1までは。)

3.聞き取りの訓練をする

オンラインの「NHKラジオ講座ストリーミング」

サイト上で登録してから使用できるようになります。ラジオ講座を普通に聞けばよいのですが、時間が合わず・・。1週間遅れですが、何度でも繰り返し聴けるのでこれは重宝しました。

とはいえ6か月目くらいから半年間ほど、バスを待つ間などの隙間時間などに聴けるときだけ聴いていた程度です。テキストがなくても、解説が詳しいので分かります。ただ、段々ちょっと物足りなくなります。そうなったら、次に書いた「DW」が良いです。

DW(ドイチェ・ヴェレ/Deutsche Welle)について。

このサイトは学習者の間では有名です。 まず、「Deutsch Lernen」を「お気に入り」に入れておくとよいです。一度見失うと、けっこう辿り着くのに苦労するので。 この中で私が最初に見ていたのは「A2」レベルのところにあるDas Deutschlandlaborです。

会話は速くて難しいですが字幕があるし、ドイツについて色々と知ることが出来て楽しいです。

その次に見始めたのがJOJO

これは3シリーズあるドラマ仕立ての教材です。1話が2分くらいで終わってしまい、とっても短いので、見る気になれます。全部通して数回見ましたよ。面白いです。字幕も、スクリプトも問題もついています。第一シリーズは全体にちょっと古いなあ・・という感じが否めませんが、第二、第三シリーズは新しくなり、話自体もテンポよく、入りやすかったです。女優さんが変わってしまってちょっとショックでしたが。

「JOJO」第二シリーズくらいに差し掛かったころから、B1~B2レベルというDas sagt man soも始めました。最初は辞書引きながらです。でもB1試験の1か月前くらいには、辞書をほぼ使わずすらすら読めるレベルになっていました。音声も、何回も聞きました。

最後が、Top Thema。これもB1を受ける直前にはかなり楽に読めるようになっていました。最初の頃、こんなの絶対読めない!と思っていたものですが。これに慣れたら、「Video Thema」も良いようです。

・ゲーテの問題集

最後は、ゲーテインスティテュートの問題集を何度も聴く。スクリプトを見ながら始めて、何度も。最後には見ないで意味を理解しながら聞こえるまで。(←なんて言いながら、私はそこまで行き着きませんでした。だから点が伸びません、、)

※ちなみに、オンラインの模擬試験はユング用(子供向け)も全部やりました。意外にも、子供向けの方が聞き取りが難しかった・・

※問題集付属のCDをフル活用するために、最終的に、こちら↓を購入しました。

語学学習専用のCDプレーヤー

このCDプレーヤーの良いところは、

まず、操作がとっても単純で分かりやすい

CDを入れたところ

それから、再生スピードを変えられること

録音もできる!シャドーイングもやりやすい

頭出しも簡単

操作は日本語で分かりやすく、簡単。

それまでは、CD音源をスマホに落とし込み使っていたのですが、やっぱり使いづらかった。もっと早くに買っておくべきでした・・。

 

4.ひたすら文章に触れる、音声を聞く

文法を一通り終わったら、あとはとにかく時間のある限り「DW」と「ゲーテの問題集」。

DWは6か月目くらいから欠かさず毎日いくつかの記事を読んで聞いて、問題も解いていました。気に入っているので、現在もほぼ毎日見てます。

※追記。Easy German (YOU TUBEにエピソードが100以上あります)も、おすすめです。ドイツに住む一般の人に、あるテーマについて街頭インタビューする形の10分程度の番組です。英語とドイツ語の字幕が付いています。自然なスピードの会話に耳を慣らし、ドイツ人の生活について知ることができます。

5.会話の対策

ひたすら自問自答の練習です。独学なので独り言になりますが。プレゼン試験は、テーマを20パターンくらい自分で用意して、練習しました。ゲーテのテキストに出ているものはもちろん、オンラインの模擬試験と、自分で考えたテーマでも練習しました。

とにかく口に出して、時間を計って、言いたいことを言う練習をするのみです。

実際の試験のプレゼンは、テーマを与えられてから少しの間、構想を練る時間(?)が与えられます。実際にスピーチをするのは3分間程度。だから、その要領でたくさん練習しておくと良いです。

※試験当日は、よく使うフレーズをまとめたメモ帳を用意しておくと、試験ギリギリまで唱えて覚えられます。ゲーテの東京校は座る場所も1階、2階にけっこうあります。テーブルもあります。ちょこっとパンをかじったりしながら勉強可能です。身分証明書を忘れずに持って行ってね!

ちなみに私が用意したテーマ:

子供がスマホを持つことについて
インターネットでの買い物について
都心に住むことVS田舎に住むこと
飛行機での旅行について
成人しても実家に住み続けることについて
ゴミ袋の有料化について
スーパーで売っている食品等の包装について
男女別の学校教育について
車での移動について
自転車での通勤、通学について
大掛かりな結婚式と小さな結婚式について
ペットショップでペットを買うことについて
学校指定の制服について
24時間営業のコンビニ等の店について
中古ショップについて
現金払いとカード払いについて

・・・などなど。

試験の前日には、たとえば「子供がスマホを持つことについて」のテーマでは?ハイ、スタート!で、だ~っと3分くらい、ほとんど淀みなく言えるくらい、練習しておく。それを15個くらい、準備しておく。ただ喋るのではなく、プレゼンに含めないといけない要素というのが、問題集に載っています。それに沿って準備してください。(これくらいやっていても、当日は70点台しか取れませんでしたけど・・A2では同様に準備して、9割以上取れたのに。)恐らく、喋りすぎも良くないようです。文法を間違えると減点されていくので。

会話は、同時に作文の練習にもなります。

パーティ等の企画の問題は、想定される問答が限られているので、自分で思いつく限り用意して暗記していくと対応できます。

あと、どんなシチュエーションにも使えそうな受け答えをいくつか完璧に暗記しておくと良いです。

※どうしても「会話」対策だけは一人では無理、という人もいると思います。その場合は、会話対策だけに重点を置いてもらって「スカイプ」のレッスン等を受けるのも良いのでは、と思います。たぶん、学校に行くより安いのでは。

※追記:カフェトークを試してみました。良いです。無料体験ができる講師も多いので、試験前に力試しをしてみては?

※さらに追記:続けてみた結果、やっぱり、カフェトークは良い!通わなくて良いから時間と体力を節約できるし、レッスンの回数や日にちも融通がききます。マンツーマンで「会話」はドイツ人のこの先生、「文法」は日本人のこの先生に、のように自分で自由にアレンジできるのも有難いです。

5.最後はゲーテのテキストに挑戦

これは必須です。最後と書きましたが、勉強時間を取れない人は、少なくとも2か月前くらいから(可能ならもっと前の段階で)始めた方がいいと思います。始められる力がついているのが前提となりますが・・

何しろ、試験はこれに沿った問題が出るので。1冊くまなくやっておけば、合格できます。というより、やっておかないと落ちると思う。

ただ、とにかく全てドイツ語で書かれているので、最初は手を出す気になれないのです。だから、本当はこの問題集はある程度力がついてからやるものだと思います。

時々問題を解いてみて、書いてあることがだいたい分かるな、と思えるまでは封印で良いのでは。

注意事項や問題を解くコツなどが良く読めば丁寧に書かれているのですが、なにせ最初は何が書いてあるのかさっぱり「読めません」。 あとになって読み返すと、ここにこんなこと書いてあったんだー、と分かるのですが。

私は1年経ったころに初めて取り掛かり、試験日までに一気に全部終わらせました。1週間前ごろには、解いてみたところ、だいたい7、8割くらいは正解出来るな、という感触を持てました。

以上です。あくまで個人的な感想として書いています・・。後で気づくことがあれば、また追記します。