独検準1級に独学で合格する方法

独学で!独検準1級をめざす

去年の冬、思い立って独検準1級(ドイツ語検定準1級)を受験しました。

結果は、一次試験は合格、二次試験は不合格でした。一次の筆記試験は、ギリギリのラインでの合格です。(58点。52点辺りがボーダーラインだったようです。)

二次試験についてだけ知りたい人は以下を飛ばしてこちらへ。ちなみに二次試験で落ちる人は珍しいようです・・

経緯:

大学でドイツ語を専攻していたわけでもなく、留学経験があるわけでもありません。仕事でも使いません。

受験したときには、諸事情によりドイツ及びドイツ語に興味を持ち、家で勉強を始めて2年が経過していました。

実は独検を受ける前に、ドイツの大学を受験する方などが受ける世界共通の試験、いわゆるゲーテインスティテュートのドイツ語検定試験のB1を受けて合格していました。(その時のことはこちらに書いています。ゼロに近い状態から勉強を始める方がいらっしゃいましたら、こちらも参考になると思います。)

このB1は、独検でいうと「2級」に相当すると言われています。でも実際受けてみて感じたのは、えーそうかな?というもの。B1の方が難しいのでは?と思ったのです。もちろん、独検と違い作文があったりモジュールごとの受験が出来たりするので単純な比較は出来ませんが。

そこで、B1合格のあと、まだ頭がフレッシュなうちに、今度は独検も受けてみよう!と思いました。2級ではなく、準1級を、です。感覚的にB1 = 準1級でしょう、と思ったもので。(ちなみに2級は受けたことがありません。)

思いついた時には、もう受験申し込みが始まっていましたから、迷っている時間はありません。すぐにオンラインで申し込みをしました。

勉強法:

申し込んでから、試験まで2か月弱しかないな、と思いました。急がねば。さっそく問題集を検索。いろいろ出てきましたが、買ったのはこれ。

独検合格らくらく30日 準1級

おススメポイント:的を射た文法問題および長文問題、聴き取り問題が無駄なく入っています。解説も充実しているし長文問題中にも重要な語彙が沢山あって重宝しました。もちろんCD付き。しかもこの手の問題集としてはかなり安い。

まず、らくらく、という言葉とページ数の少なさに惹かれました。だって時間がありませんからね。分厚いものはやれません。見開きの2ページが1日分です。30日と書いてありますが、1日に3日分やれば10日で最後まで終えられます。試験まで50日あるとして5回繰り返すことができます。

実際、5回やりました。こういう問題集に取り掛かる時にいつもやるのは、最初にページの隅にノルマでこなす日付を振ってしまうこと。そうすることで「ああもう疲れた今日はもうやめよっかなあ~」と甘く考えがちな自分に、いやいや今日はここまでやらなきゃ、と思わせるのです。

でも頑張り過ぎないのも大事。要は5回繰り返して、5回めが終わったときに身についていれば良いのです。当然ながら最初の1回が絶対に最も苦痛です。だから1回目はざっと解くだけ。さらっと流して行きます。間違えても気にしない気にしない。答えも見ながらでいい。そして回を追うごとに確実に覚えて行けるように徐々に引き締めていくのが効果的です。

あとは、やはり過去問題集を一度解いておくと時間配分が分かります。

でも高いんですよね。しかも2級と1級も一緒に入っているのが謎。なぜ準1級だけで売ってくれないんでしょうかね。どっちか一つ選ぶなら、上のらくらく30日を買う方が私は良い気がします。両方買えば完璧ですが。

勉強しながらの感想:

やっぱりさすがに難しいなあ準1級は、というのが正直な感想です。単語も初めて見るものも沢山あったし、文法も知らないものがまだまだありました。というか、B1を受けた時には「こんなの覚えなくて良いでしょ」と勝手に判断して避けていたものを、いよいよ頭に入れなければならなくなった感じ。知らなかったものはノートに書き出して覚えるようにしました。

特に、名詞を動詞に書き換える、などの記述問題が出来ない。というか非常に苦痛。全てをきっちり覚えるには、圧倒的に時間が足りないと思いました。何しろこれまで勉強してきたゲーテのB1というのはコミュニケーションを取れるようになることが第一な試験なので(と私は判断している)、こういう細かい知識を問うような問題はなかったのです。(あったかもしれないけれど、やらなくても受かった。)英語もそうですが、こういった知識重視型の試験というのはいかにも日本的だなあと思いましたね、、結局、細かいことは試験までには間に合ってませんでしたね。

反面、わりと点が取りやすいと感じたのは長文です。これはB1でやっていた勉強がそのまま役に立ちました。結局これまでは、意味を推測しながら大意をつかんで素早く読み進める、という訓練ばっかりやっていたんだなと思いました。長文が苦手な方は、こちらに書いたDWのトップテーマ等を利用した勉強法をおすすめします。

聴き取りの対策:

聴き取りは元々苦手なので、付属のCDを何度も聴きました。すでにスクリプトを暗記してしまっていても、とにかく繰り返し聴くのが効果絶大なのはB1の勉強の時に分かっていたので、迷わず聴き続けました。

試験では聴きながらメモを取って良いのですが、それってけっこう難しいのです、、メモを取るより全体を聴くことに集中した方が良いか?とも思いましたが、本番ではちょこちょことメモを取りました。慌てているし、読めないくらいの字ですが、実際それをヒントに解いて正答率が上がりましたから、メモを取る余裕があるようなら少しでも取った方がいいかも。というのも、聴くことのみに集中する方が点が取れる、という人はレベルがすでに合格ラインより上なんです。

不思議なのは、聞きながら、単語も聞き取れるし瞬間的には理解するのに、なぜか次の瞬間にはパラパラとこぼれ落ちるように頭から消えていってしまうこと。あれは、何故なんでしょうね・・でもそれが、合格より下のラインの人のレベル。つまり私はそのレベルなのです。

だから、メモを取る。少しでも。上の例えだと研修、空港、温暖化、など何でも良いので聞こえたままドイツ語でも日本語でもアルファベットの頭文字だけでもメモしておくと、いざ設問を読んだときに何だっけ、何が何だったか?となってしまっても少しはヒントになります。私はやりませんでしたがCDを聴きながらメモを取る練習をしてもいいかもしれません。

それと、西暦の年号がよく出てくるので、これも聴き取る練習しておくといいです。

実際の試験では、聴き取りは6割と少し取れていました。

 

試験会場にて:

一次試験の会場は慶応義塾大学日吉キャンパスでした。素敵。

早めに着いてしまったので大学の目の前のコーヒーショップに入りました。周りは参考書を広げたり、一心不乱に勉強なさってる学生さんばかり。

教室の外は若者中心にたくさんの受験者で溢れかえっていましたが、準1級はそんなに多くはいません。年齢も学生さんから社会人、年齢不詳の人々(私も)まで、さまざまです。全員、試験開始の合図まで、しーんと、しらーっと、私語もなく待っていました。 どっちを向いても皆さん何しろ、賢そう。ひたすら、賢そうに見えます。

筆記試験は、大問が7つ。3つ目までが語彙問題です。あとで自己採点したら、大問2の「適切な形に直しなさい」系の問題は、全滅でした。あまりに分からなくて勉強しても無駄だったか、と解きながら挫けそうになりましたが、後半に進むにつれて得意の長文問題がばんばん登場し、一気に挽回。データの読み取りやストーリーの並び替え、内容に合うものを選ぶ等の問題は全問正解がいくつかありました。

さて、このようにして一次試験は何とかクリアした私ですが、二次試験は落っこちました。さらに衝撃のお知らせが。せっかく一次を受かったにもかかわらず、次もまた一次試験から受け直しだそうです。一次試験がとっても優秀だった人だけ、次の1回のみ一次試験が免除になるそうです。私は優秀じゃなかったから、だめだと。

呆然としてしまい、それを知った日から一度も問題集を開いていません。 あれから8ヶ月、今年の試験の申し込みが、もう始まっているそうです。さあどうしましょう。 らくらく30日を、また5回やってみるか。