01 12月

無口な彼は今頃・・

言葉づかいのこと のつづき

前の投稿で書いたパート講師の仕事の話、もう少ししてもいいでしょうか。この中学生の男の子のことで思い出したことがあるので。ほぼ自分のための日記化してますが・・

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このお仕事は要するに「各地の公民館で子供たちにお勉強を教える」というものでした。まだ自分の子供たちが幼児の頃。当時私は昼間に別の仕事もしていて、この仕事は夜間のパートでした。当時は(も?)音楽教室に二人とも行き始めた頃で、資金難だったんですよね~。

幾つかの教室を掛け持ちで週に4回くらいは行っていたと思います。若かりし頃の自分。ガッツありましたね。そのうち2回は送迎付きだったような。あとは家が近い子たちで、それぞれ歩いて来てくれていました。

夜遅くまで授業のある日もあり、そういう日はいったん保育園に自分の子を迎えに行き、教室まで一緒に連れて行きました。

そして子供たちを、公民館(と言っても普通の一戸建ての民家のような建物)の他の空き部屋(6畳和室)に入れておき、「静かに遊んでてね、シーっだよ」と、授業が終わるまで待たせていたのです。

私はこのことを、教室を運営する会社側に相談しようと思いながら出来ず、実は報告していませんでした。一応、公民館そのものはその時間、その会社が借りているので部屋は自由に使えるのですが、「子連れで授業に来ている」というのが保護者からは良く思われないかも、、と思って言いづらかったのです。

 

あるとき、その中学生の男の子とマンツーマンの授業をすることがありました。

 

しーんとした部屋で問題を解いていたら、突然、がたっ、という物音が廊下を挟んだ向かいの部屋から聞こえる。私は内心「まずい、うちの子だ」とヒヤヒヤ。

「なんか物音した」と即座に反応する彼。「何、今の」と警戒の表情。私は、あああ、もう隠せないなあ・・と思い「実は、うちの子どもたちを向こうの部屋で待たせてるの」と白状しました。すると「マジ。どこ、見たい」と言うのです。観念して部屋まで案内しました。

 

じゃーんと襖を開けると・・ 幼児の我が娘二人が、向かい合って座ったままピタっと動きをとめて、こちらを見つめていました。手には家から持参したおもちゃ。「しまった、ママに怒られる」と、目をまんまるに見開いて。私はやれやれ、、とため息。ところが・・

 

ふと横に立つ彼の表情を見て、ほぉっ、と見惚れました。なんとも惚れ惚れするいい顔をしてうちの子たちを見つめているんです。(イケメンてことではなく、ですよ。まあ、実際なかなかのイケメンでしたけどね笑)すーっごく優しい目で笑っている。「あっ」という驚いた顔のまま。相変わらず無口で、声は立てないんですが。

もうね、今でもハッキリ覚えてますよ。私の目が一眼レフだったら、すっごくいい写真を撮れてたはず!いい光景だったなあ~

 

つまりですよ、この子は、いい子でした。本当に。

 

育ちが良いのでしょう、ほんとうの意味で。普段の言葉づかいや態度は特に良くはない(というかほぼ無言。)ですが、たまーに、内面の素直さ、本来の優しさが顔を出すのです。

ちなみに一度だけお会いしたことのあるお母さんも、素敵な方でした。息子の不出来を嘆いてはいらっしゃいましたが。

 

その彼も、今ではもう30歳をいくらか越えたはず。子煩悩なパパになっているかも? こっそり見てみたいものです・・。

 

先生への言葉づかいについて (今②にいます)