18 12月

発表会の楽屋にて

発表会の楽屋って、ちょっと独特の空気がありますね。そのお教室の雰囲気が良く出る場所だと思います。

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他の親子さんたちとまだ打ち解けていないうちは、入るのにもちょっと緊張しますね。一度お座敷になっている楽屋のことがあって、どなたかが袋にたくさん入ったお菓子を全員に分けてくださって、座卓を囲んで一気に場が和んだこともありました。

出番までは親子で緊張、しかも慌ただしく余裕がない日ではありますが、初対面でもにこやかに「笑顔で挨拶」から始められると気持ちよいですよね!

そうは言っても、この日のために頑張ってきたのだから。最高の状態で舞台に上がりたい、上がらせたい、という母子の熱い想いは隠しきれません。楽屋では直前までバイオリンの子たちが最後の詰めをお母さんとキィーっとやっていて、ピアノの子たちはとても居られない・・という雰囲気のこともあります。(まあ、うちもやってましたが。)

バイオリンってどうしてこう、きりきりしやすいんでしょう。楽器を最後まで手に持てちゃうのがいけないですよね~。ピアノはもう諦めるしかないけど(コンクールでは膝の上でエア・ピアノする場合もありますが)バイオリンは直前まで修正可能ですからね。

コンクールの楽屋も、断然、バイオリンが怖いです。ぴりっぴり。ピアノはせいぜいイヤホンして音源聞いてるかエアピアノしてるくらいで、中にはただ「ぼーっと」座ってる子もいますが(うちの子)、バイオリンは皆無。みんな殺気立っていますね。

ふつうのお教室の発表会では、私は出演される他のお子さんたちと、合間にちょっとしたお話をするのが好きでしたね~。面白い話が聞けたりするのです。お子様の本音がぽろっとね。

一度、楽屋のドアを開けて入ったら小学1年生か2年生くらいの可愛らしい女の子がママと一緒にドレスの支度中のことがありました。しばらくしてママが何かの用事で部屋の外に出て行ってしまい、私とその子が二人っきりに。

知らない大人と突如二人きりになってしまったのが落ち着かないのか、女の子は手にしたペットボトルを凝視して、そのうち必死にキャップを開けようとし始めました。でもなかなか自分で開けられない。

苦心しているようだったので「開かないの?開けてあげようか?」と、聞いてみました。出来る限りの笑顔でやさし~~く声をかけたつもりだったのですが・・全身で「びくっ」とされブンブンと首を横に振られてしまいました・・。あのときはちょっと傷ついたわ、おばちゃん。

ほかに、思わず和んでしまったこともありました。

すごく上手な子で、何年も前から顔見知りのお子さんとお話しをしていました。穏やかでしっかりした良い子で、お母さまも優しくて上品で素敵なんです。いつも難しい曲をよく練習して弾いてえらいね、というようなことを言ったら、「この前弾いてるときにお母さんに部屋の電気消されて真っ暗」と言うのです。「え、どうして」と聞くと「ちゃんと練習してないって、怒った」と。へえ~っ。怒ることなんてあるのでしょうか、というくらい優しい印象の方なのでちょっと逆に嬉しかった思い出(笑)。

みんなそうやって、この晴れ舞台のために頑張っているんだなあ~と思いました。

もう会うこともなくなってしまった子たちがたくさん。皆すてきな大人になったでしょうね・・。